【H30年度第5種】地域資源を活用した商品開発「うまいもん大学」による地域活性化プロジェクト

担当:

経営学部 教授 吉田 健太郎 

内容:

1.背景
鎌倉は、地域住民と観光客が共存するという特性を持つ地域であり、異なるニーズが入り混じる都市でありながら、財政を観光産業に依存しているため、地域住民のニーズは汲み取られないことも多い。
鎌倉市の魅力ある町づくりのためには、地域資源を有効に活用しながら、住民福祉を向上させていくような、内発的発展(地産地消)への転換が必要であると考えた。

2.概要
本プロジェクトでは、ルミネ大船店とラ・メゾンと吉田ゼミは連携し、鎌倉湘南地域の住民をターゲットに、地産地消をテーマとして地域の資源を活用した新商品開発を行う。この仕組みのポイントは、鎌倉湘南の隠れた魅力を学生目線で掘り起こし、企業のプロの手で品質保証とブランディングをお手伝いして頂き、地域住民が地元を誇れるような商品を開発することで、生産者・地元企業・地域住民のそれぞれが活性化するWin-Winの関係を作り上げる。

3.方法
地域課題を掘り起こすためのフィールドワークをキックオフとして、課題解決につなげるためのツールとして地元生産者こだわりの食材を使った商品開発を行った。企画・販売戦略の立案(ビジネスプラン作成)から実際の営業・販売までのプロセスに地域・連携企業・学生を主体的に関わらせる仕組みの中で、本プロジェクトを進めた。ルミネ大船で開催した「うまいもん大学」へ出品するとともに、地元の生産者と製造・販売会社をつなぐことで持続発展的な6次産業化の仕組みづくりを行った。

4.成果と今後の課題
6大学が参加する「うまいもん大学2018」にて、売上1位を獲得した。このほか instagramを利用した人気投票と、 「食べてみたい!」と思う商品にご投票すると参加企業からプレゼントがもらえる「キャンペーン」でも投票数1位を獲得した。成功要因には、地産地消の魅力や生産者の思いを学生ならではのアイデアで分かりやすくPRできたことが挙げられる。今後の課題は、今回関わった関係性を継続するための仕組みづくりにある。

5.PDFポスターリンク
H30第5種ポスター(吉田健太郎)