【H30年度第5種】観光都市鎌倉における防災対策~寺院のコミュニティと役割~


担当:

経済学部 川口 真一

内容:

1.仮説
鎌倉市の防災対策は寺院の役割が重要である

2.鎌倉市について
・毎年 2000 万人以上の観光客が訪れている。
・鶴岡八幡宮や長谷寺などの多くの寺院が存在する。
・鎌倉市は海沿いの都市であり、地震や津波による大きな被害が予想される。
・南海トラフ巨大地震の予想被害額は神奈川県が約 7000 億円と最も大きい。
・災害が起きた場合、鎌倉市の避難経路は複雑であり速やかに避難することは困難である。

3.寺院の特徴
・寺院は周囲を見渡す場所にあるべきという思想から、高台に立地する傾向がある。
・東日本大震災の避難場所としてお寺の約4割が利用された。
・避難所だけではなく災害に備えて非常食を備蓄している寺院が多くある。
・しかし、公に避難場所に指定されている寺院は少ない。
※鎌倉市では二か所のみ

4.結論
・鎌倉市在住の54人にアンケートをした結果、89%が「寺院は災害時における避難場所となる」という認識を持っていた。
・寺院(日蓮宗妙本寺)、行政(鎌倉市役所)、自治会(鎌倉市大町八雲地区)の3者にヒアリングした結果、鎌倉の防災対策には寺院の役割が重要であるという結論に達した。
・寺院を中心とした地域コミュニティを活性化させることで、寺院を災害時の避難場所として機能させることができる。

5.PDFポスターリンク
H30第5種ポスター(川口真一)