【H30第1種】大学における英語教育の実態と現場のニーズに関する研究  

担当:
経営学部 講師 工藤紅
心理学部 准教授 Giancarla Unser-Schutz
文学部 特任講師 ROSE SAMUEL

内容:
本研究の目的は、英語教育の現場におけるニーズを調査することにより、各学部の教員と学生それぞれの課題と、学部間で連携できることが明らかにすることであった。また、方法として、1)英語教育の現場におけるニーズが実際にいかなるものなのか、2)文部科学省の政策が、現場においていかに意識されているのか、3)その意識のもとで文部科学省の政策がどれほどかつどの形で反映されているのかを検討する。以上の3点を明らかにすることを予定していた。

5月に研究費が採択されてから準備を進め、9月に立正大学全学部の英語担当教員14名を対象に、アンケートを行った。そのアンケートを集計することにより、現場の教員は、文部科学省の政策の内容には賛成しているものの、その実施方法に問題があると考えていることが明らかになった。本アンケートに関し、補足的にインタビューを行い、より詳しい意見を得る予定であったが、3月までに実施することが時間的に不可能であった。インタビューは、実践的研究の準備段階として、本年度の研究で実施する予定である。

また、1月には経営学部、心理学部、文学部の学生、992人を対象とし、立正大学の英語教育に関するアンケートを実施した。1)自身の英語学習、2)学部学科の英語教育、3)授業外学習として英語コーナーが設置された場合に利用したい設備・サービス、4)その他の意見の4パートで、選択式・記述式の全40項目について回答を得た。その結果により、学生が現状の英語学習時間、英語学習環境に必ずしも満足していないことが明らかになった。

本研究は本学の学生の、英語学習に対するモチベーションを高めるための実践的研究の予備研究として意義のあるものであった。本研究で得た調査結果をより詳細に分析することにより、実践的研究では、授業外学習に焦点を当てる予定である。