【R1第3種】派生接辞から屈折接辞への史的推移に関する研究

担当:児馬 修 文学部 教授

内容:

 2015-2018年度科学研究費補助金による基盤研究(C)「動詞から派生される-able形容詞に関する史的研究」を引き継ぐ発展的研究として2019年度科学研究費基盤研究(C) 「派生接辞から屈折接辞への史的推移に関する研究」を応募したが不採択となった。そこで、本研究支援費第3種の申請までに時間的余裕もなく、とりあえず不採択となった同題目で申請を行った。この研究題目は -ableの史的発達段階としては比較的遅い時期にあたる初期近代英語期以降の調査研究であり、理論的にも興味深い-ableの発達段階に関する研究であるが、やや研究計画・方法の記述に具体性を欠き、さらに理論的な研究意義も十分に伝えられなかったため、不採択となったものと自己評価した。そこで本研究では、もっぱら2020年度の科学研究費の申請に向けての準備として、テーマの見直しに加えて、研究遂行の方法を再検討することに専念した。したがって、年度内の本研究の申請題目に関わる研究成果はない。テーマの見直しについては -able の発達の初期段階に目を向ける大転換を行った。つまり、英語の中で-able を創発する段階と考えられる13-14世紀に調査対象を変える決断を行った。さらに、研究方法についても大きな転換を行った。それは研究協力者として中英語のコーパス専門の研究者に研究分担者として協力を仰いだことである。2019年7月から9月にかけて研究分担者と綿密な協議を重ね、11月の申請にこぎつけることができた。申請後も自らの資料調査としてWyclifの-ableに関する調査を、成果としてまとめられるほど完全ではないが、部分的に進めることができ、2020年度以降の研究につなげられると考えている。(2020年4月1日に令和2年度科学研究費基盤研究(C)「初期中英語における派生接辞の創発」の内定通知を受けた。)