【R1第5種】幼児を対象とした運動遊び場「ハグくま広場」の展開

担当:奥富庸一 社会福祉学部 准教授

内容:
1.本事業の目的
立正大学社会福祉学部子ども教育福祉学科は、保育士、幼稚園教諭、小学校教諭の養成課程である。幼児教育の無償化などの社会的な要請を受けて、養成課程にある学生に対して、教育と保育の基本を実践的に学び、その中で子どもと関わる仕事に就いていきたいという想いを育てていくことが求められている(文科省2018)。このことから、学生自らの適性を考えさせる機会として、資格・免許の取得のための正規実習のみならず、授業や授業外の様々な機会で子どもと実際に接する機会を設けていくことが求められている。
 本事業は、立正大学社会福祉学部子ども教育福祉学科の学生と子育て支援センターベアリスが協働し、キャンパス近隣に住む幼児を対象とした運動遊びの場の企画・運営を行うものである。学生が主体となって企画・運営し、かつ、実際に子どもと接する機会を通じて、教師(保育者)効力感を高め、子どもと関わる仕事に就きたいという想いを育てるとともに、学生を活用した地域貢献活動のひとつとして行うものである。 
2.実施概要
 本事業では、社会福祉学部子ども教育福祉学科の有志学生と子育て支援センターべアリスが共催し、地域の就学前の子どもとその保護者を対象とした運動遊び場「ハグくま広場」の企画・運営を行った。企画・運営のための準備は、学生が主体となって、遊び用具や壁面飾りの制作、企画当日の協力者の募集、共催団体への協力要請などを行った。事業の実施日時は2019年7月27日(土)、実施場所は立正大学熊谷キャンパスであった。学生の参加者は33名、親子の参加者は57名(大人26名、子ども31名)であった。
3.成果と課題
参加者の親子は跳び箱や平均台、トランポリンなどで構成されたサーキットコースを何度も周回するなど、楽しい時間を過ごしている様子が見られた。企画・運営の学生は、一から企画することの難しさを感じながらも、子どもと関わる中で、終了後には大きな達成感を得られているようが見られた。
 養成課程のある大学・短大では、一般市民を対象とした保育行事を行っているところが多いが運動遊びを中心とする取り組みを行うところは少ない。したがって、本企画を継続して、定期的に行うことで、地域に立正大学の人的・物的資源を紹介しつつ、本学の特色をアピールしていくことが課題と考える。