【H29年度第3種】海外インフラ整備プロジェクトにおける文化的多様性のマネジメントと知識移転

担当:

経営学部 准教授 髙橋俊一

内容:

当該年度においては、上掲の研究課題に沿って、実現可能性が高く、かつ希少性の高い研究(計画)にすべく、海外インフラプロジェクトの分野や対象企業を絞り込むための文献渉猟をした。その結果として、平成29年度まで参加していた科研費研究(研究代表者:経営学部吉田先生)において対象としていた中小企業、とりわけ今日においては、海外においても中小企業や個人が関わったり起業したりすることが可能な、電源開発、マイクロファイナンス、あるいは農業といった分野を対象とした調査へのシフトを決定し、この分野におけるプロジェクトマネジメントに関する研究を開始するに至った。
 平成29年度における研究成果としては、2017年11月に開催された国際学会(Euro-Asia Management Studies Association:EAMSA)において、上掲の研究枠組みに関する報告を実施した。また、2018年2月には、カンボジア・プノンペンにて、電源開発、マイクロファイナンス、および農業に関連する事業を行う中小企業、特に日本人海外起業家を対象とした調査を実施した。さらに、同年3月には、米国・ハワイにおいては、日本人海外起業家としての日系移民の史的経緯に関する調査を実施した。なお上掲調査の成果については、学内紀要および学会誌への投稿のために執筆中である。